3歩歩くと忘れるぶろぐ

ついに大学生から社会人になってしまった、地理系・情報系大学生だった人のぶろぐ。えんじにあえんじにあ。

【最近読んだ。】天体少年。―さよならの軌道、さかさまの七夜 (メディアワークス文庫)  読んだ。

最近更新していなかったので読んでた本でもざっと紹介

今週のお題「ゾクッとする話」
も希土類少女が一部当てはまる気がする。

読んだ。



  • 天体少年。―さよならの軌道、さかさまの七夜
  • 概要と感想。
    未来から過去へと進む天体になった少年と、現在から未来へと生きる、頭のおかしい天文学者の血を引く女の子の過去と未来が交差する7日間の甘酸っぱいお話。 ストーリーの目の付け所がおもしろいなーと思った。全体の話としては、(物語のメインとなる部分から)未来にいる女の子(女の人)の語りベースであっさりと終わるんだけど、女の子が男の子と出会い徐々に恋心を抱いていく・・・というわけでなく、物語(甘酸っぱさ)ピークは4日目/7日間。 7日目が終わったら遠く遠くに離れ離れになってしまう、とかの話じゃなくて、なんというか面白い視点のストーリーだなと思った。 ネタバレになっちゃうので詳しくは書いてないけど、おもしろいので読んでみて欲しいなとおもった。
  • 希土類少女 (講談社文庫) - 青柳 碧人
  • 概要と感想。 好きな作家と聞かれたら多分この人を答えるかなーという感じで好きな、浜村渚の計算ノートシリーズの人の本。 東京湾 海中高校 (講談社文庫)も読んだけど、この人、今問題となってる環境問題とか、政治・経済的な問題の理系的な側面を物語に落としこむのうまいなって思う。浜村渚の計算ノートも、元は数学教育が軽視されるのを懸念したテロリストが、という話だし。東京湾海中高校も。 物語は、あまり気持ちのよいものとは言いがたい部分が結構あるのだけど… レアメタルが体から定期的に排出される女の子たち(突然変異)を、国益・国力増強と安定的なレアメタル確保のために子飼いにする国の話。簡単に言うと国が用意した宿舎に少女たちを軟禁する話。 レアメタルを排出する女の子たちは皆短命。そして、生きているうちは一生レアメタルが体から排出される。 その体から排出されるレアメタルのせいで、死に直面する直前の思春期は、そのほとんどを宿舎の中で一生を終えることになる。 体内から排出されるレアメタルと、思春期真っ只中を死にゆく少女たちの葛藤、そして国の黒い思惑が入り乱れるストーリー。 と、読み終わって、よくこれこんなのを小説にできるなーと素直に(もちろん内容にも)感動したんだけど、なんというか後味が悪い物語だったけど、理系にも、化学とか物理とかが苦手な文系な人にも読んで欲しい感じの本だった。


これから読むよ!

これから読む予定のがいくつかあるのでついでに貼っておく

浜村渚の計算ノート 6さつめ パピルスよ、永遠に (講談社文庫)

浜村渚の計算ノートシリーズがやっと次のが読めるよ!
なんかAmazon先生はストーリー1話ごとに区切って売るようになってたちょっとびっくりしたけど、文庫本で読みたいのです。




あとはこれ。
浜村渚の計算ノートシリーズが半月後に出るのだけど、それまでにもう1冊ぐらいは読めそうだと思ったのでぽちった。



ではではー.